前回の続き。

とりあえず、組み上がったストラトだが、課題が2つ。

  • 弦高が高い
  • ノイズが多い

■弦高の調整

弦高調整には時間がかかった。恐らく組み上げるよりも時間がかかったかもしれない。

弦高は、

  • サドルの高さ
  • ネックの反り具合
  • ネックの角度
  • ナットの高さ

に集約される。サドルを弦がビビるギリギリまで下げても、1弦12フレットの弦高は2mmを超えていた。ネックは1フレットと最終フレットを押さえて中間の弦高が1mm程度が目安だが反っていない。

・シムの挿入

ネックの角度を調整すべく、シムを調達した。サウンドハウスで100円弱で売っているので、0.25mmを数枚購入し、早速、挟んでみた。すると弦高が少し下がり、2mm程度まで落ちた。試しに2枚挟んでみると、サドルの高さが合わなくなったので、1枚が限界という事が分かり、元に戻す。

・ナットの調整

残るはナットの調整だ。ナットの調整といっても、ひたすら削るだけ。ナット用のヤスリを購入して、削っては弦を張り、弦高の確認を繰り返す。

ナットは削りすぎると元に戻せないので、慎重に進める必要がある。一応、弦高が1.7mm程度になるまで削って、一旦、調整完了とした。

これ以上現行を低くしようとすると、フレットのすり合わせが必要になる。それはまた次の機会にしようと思う。

■ノイズ対策

ノイズ対策にはとても苦労させられた。なんと言っても原因の特定が難しいので、途中で途方に暮れる。

ノイズは基本的に、以下に集約されるはず。

  • 配線の接触不良
  • ピックアップのノイズ

・ピックアップのノイズ

今回はとりあえず、安物のWilkinson のシングルピックアップだったので、これのノイズをまず疑った。ネットでピックアップのシールド加工の記事があったので、コイルの外側に銅箔テープを貼り、アースに配線してみたが、全く効果が無い。

・配線不良

テスターで徹底的に配線不良箇所が無いかをチェックするも見付からず。ただ、キャビティにはシールド塗装をしていたが抵抗値が高かったので、銅箔テープを上から貼り、シールド加工し直した。

これで少しは改善されるも以前、ノイズは大きい。弦アースも確実に配線されているし、全く問題は無いはず。

一旦諦めて、しばらく他の改造を進めていたが、やはりノイズが気になるので再び調べてみると、ある可能性に気付く。それはジャックだ。

ジャックを購入する際に間違って、ステレオ用のジャックを選んでしまったが、配線上影響は無いはずと勝手に思い込み、そのまま使っていた。更に、固定もまずく、シールドが完全に奥まで刺さっていなかった。これに原因があるかも知れないと思い、モノラルジャックを購入し、交換してみると、信じられない程ノイズが無くなり、一転して、ノイズレスなギターになった。

思い込みは本当に恐ろしい。

これで一応、完成としたが、既にカスタムを予定している。それはまた後日。