以前から気になっていたHarley Benton。いわゆるドイツのサウンドハウスのショップブランドのギターだ。
それを購入してみたが、結論から話すと個人的には、それは失敗だった。その一部始終を綴ってみる。
■購入まで
2Humのテレキャスターモデルを探していて、YouTubeの動画で見付けたのが、Harley Bentonだった。それが以下のギターだ。
https://harleybenton.com/product/fusion-t-hh-ht-eb-bk/
2点支持のWilkinson 50IIKブリッジ、Nyatohボディ、Ebony指板のネック、Graphtechのナット、クロムカバーのハムバッカー、コイルタップ仕様と申し分ないスペックで、送料込みで約6万円弱であった。何よりブラックのボディとバインディング、バックのダークブラウンとのツートンがカッコよく、自作ではこんな代物は無理なので、思い切って購入することに。
購入は、ドイツのThomannという総合楽器店のサイトから。日本までの送料は2本まで約100ユーロだ。ということで、せっかくなので、売り払う前提でもう一本購入することにした。どうせならならでは感のあるギターにしたいと思い、以下のギターにした。
https://harleybenton.com/product/te-40-tbk/
見た目はコレも2HUMのテレキャスターモデルだが、ボディシェイプがレスポールのようにボディの中心部分が盛り上がっており、ブリッジもレスポールと同じ。但し、弦は裏通しとなっており、レスポールの弱点である弦のテンションは確保できるものとなっている。見た目は高級感がある一方で、本体の価格は2万円弱。
■到着まで
在庫があることを確認して注文したが、数日経っても発送されないため、問い合わせたところ、在庫補充を待っているとのこと。勤勉なゲルマン民族と言えでも、この辺りは日本人に比べると大雑把感が否めない。
発送の連絡があってからは、到着まではなんと3日間程度であった。ここで、一つ計算違いが。商品受領時に税金3,300円の徴収を受けたのだ。
■チェック
問題はココから。まず、本命のFusion-Tだが、色味が写真とかなり異なり、正直、ガッカリするほど安っぽい。(実際、4万円程度と安いのだが)
そのため、一目で手放すことを決意した。そして、細かくチェックしていると、なんと新品であるにもかかわらず、2mm程度の打痕があったのだ。光に当てると確認できるレベルの物ではあるが、これは受け入れがたいため、サポートにメールで連絡した。返事は翌日届き、30ドルの返金で手を打ってほしいとのこと。返品は面倒なので、受け入れることとした。
手放すことを決めていたため、音のチェックは最低限しかしなかったが、音は想像通りの2HUMのギターという感じであり、音が素晴らしくて手放すことを思いとどまる程のものではなかった。もちろん、十分に使える音ではあったが。
そして、もう一本のTE-40TBKのチェックをチェックしたのだが、これが酷い。ジャックの極性間違いか、弦アースが落ちていないレベルのノイズが発生したのだ。
これも当然受け入れがたいので、動画を撮影し、サポートにメールで連絡。すると、なんと、もう一本新品を送ってくれるとのこと。サポートのレスポンスは早いし、対応が丁寧なのは非常に印象が良かった。もちろん、やり取りは全て英語だが。
問題のノイジーなギターについては、レスポールタイプのブリッジの弦アースの接触の問題であり、解消できた。ついでに電装系は全て交換し、コイルタップ仕様も仕込んだので、動画を制作した。
フロントハムとブリッジコイルタップのクリーントーンはかなり良い音になった。ギターボーカルさんとかはステージ映えするし、向いているギターかも。
■総評
結果的に、Harley Bentonのギター購入は冒頭で言及した通り、「失敗」だった。やっぱり、自分で組むのが一番なのかな。ということで、売却が済んだら、新しいギターを組んでみようかな。