2年間ぐらいの間、狂ったように自作エフェクターを作りまくっていた。けど、実際に自身の曲に使ったかというと、ほんの一部だ。
そもそも、自身の曲でそれほど歪んだギターの音を使っていないし、その歪もAmplitubeを使った方が後で調整ができるし、利便性が高い。なので、作ったエフェクターもほとんど活かせずにいた。
そこでTONEXの話になる。リリースされた当初から、自作エフェクターをキャプチャーしてDAW上で利用できれば良いと考えていたが、キャプチャーでエラーが発生するので、ずっと利用できていなかった。サポートに問い合わせても、最終的にはOSをクリーンインストールして試せと言われて終わり。
OSをクリーンインストールと言われても、DAWにすさまじい数のプラグインを再インストールしなくてはならず、簡単にできるものではない。OSのデュアルブートも考えたけど、それをするまでの重要性を感じられず、そのままにしていた。
そんな矢先、Aliexpressで以前から気になっていた小型PCがセールで超特価になっていたので、思わず購入した。
BeelinkのSER5というシロモノだ。CPUはRyzen5 5560UでRADEONグラフィック付き、メモリは8GB、SSDが500GBでなんと33,000円ちょい。この物価上昇の社会情勢を考えると、破格の値引きだ。

Beelink SER5
サイズはまさに手のひらサイズで、オーディオインタフェースの上に軽く乗っかるサイズ。そして何より驚いたのが、静かなのだ。大したCPUファンが載っていないので、ファンがうるさいのを覚悟していたが、ほとんど気にならない。
CPUのRyzen5 5560UはPassmarkで15,500程度で、今、メインで使っているRyzen5 3600と比較すると2,000ほど下回るが、価格を考えると十分すぎる。
中国製なので、気分的にWindows11のクリーンインストールをしなおして、TONEXをインストールして、キャプチャーを試したところ、無事にキャプチャーが動作。
設定では、必ずASIOを利用することに気を付ければ、ソフトのガイダンスの通りに進めれば特に難しいことはない。
キャプチャに当たっては、上記のCPUで”Fast”モードだと数十分で終わるが、”Default”だと2時間程度かかった。Advancedはもっとかかるのだろう。タスクマネージャーで推移を見ていたが、CPU利用率は100%近く使っているものの、GPUはほとんど使っていない。GPUも利用する設定があるのだろうか。
とりあえず、いくつか購入していた市販のエフェクターはキャプチャーしてから、売りに出そうかな。そうすれば、PC代はほとんど回収できそう。
自作エフェクターもキャプチャしてしまえば売ってしまっても問題ないのだろうけど、せっかく作ったし、手元に置いておきたい気もする。まぁ、のんびり考えよう。