これまでモディファイ、製作したギターを紹介します。自身の勉強を兼ねて、安ギターを購入してはコスパに優れたパーツでモディファイし、販売してパーツ代を回収ということを繰り返しています。
euphoricguitars model-T2HUM on 2023

Spec :
Body : Mahogany
Neck : Blackwood, Roasted Maple
Bridge : Wilkinson 6way with Brass Saddle
Machine Head : Wilkinson WJN-05
Neck PU : SAPHUE Humbucker
Bridge PU : SAPHUE Humbucker
Comments :
このギターはモディファイではなく、全てパーツから組み上げました。紆余曲折あったギターです。元々は、当時制作していた「Furious」というハードロックな曲で使う目的で組んでいましたが、曲のイメージと合う音が出ませんでしたので、PUをゼブラに交換し、チェッカーフラッグ柄のピックガード付けてアキラ氏に寄贈しましたが、彼の寵愛を受けられなさそうでしたので、引き戻して、無難な仕様に変更してフリマサイトで販売しました。
このギターはとにかく塗装で苦労しました。ステインの後にオイルフィニッシュを行ったのですが、塗布ムラがなかなか解消できず、塗ってはサンディングを繰り返しました。
また、購入したボディが裏通し仕様になっていなかったので、一度、トップロードの状態で完成としましたが、音の張りに満足がいかず、裏通し仕様にしました。裏通しにすると、音が激変したので、この経験から今ではトップロード仕様のテレキャスターの存在に否定的になっています。
肝心の音ですが、使用している素材が良いせいか、バランスの良い音がします。見た目重視で購入したSAPHUEという無名なブランドのPUは、意外と言っては失礼ですが無難に良いものでした。個人的にはNeck PUとBridge PUのコイルタップのミックスの音が非常に気に入っています。
このギターは置き場所があれば手元に置いておくのも良かったのですが、手放すことにしたので、記念にサンプル動画を制作しました。
Legend LTE-Z on 2023

Spec :
Based : Legend LTE-Z
Body : Basswood
Neck : Techwood,Maple
Bridge : Wilkinson WTB with Brass Saddle
Machine Head : Wilkinson WJN-05
Neck PU : DONLIS AlnicoV
Bridge PU : DONLIS Single Size Humbucker
Comments :
euphoricguitars Model TLのThinline風のピックガードに気に入るあまり、このギターも同じに仕様と、元のピックガード固定用のネジ穴3つを埋めるために、ボディ全体を塗装することになりました。元のウレタン塗装の上からラッカー塗装をしたのですが、鏡面仕上げは無理でしたのでマット塗装にしました。
電気系はいつものごとく、シングルサイズハムに独自のコイルタップ仕様を仕込みました。このギターですが、コントロールパネルのキャビティの幅が狭く、フルサイズポットが入りませんでした。自身のモディファイギターには必ずフルサイズのポットを使いたいという変なポリシーがあったのですが、キャビティを削るのも面倒でしたので、ミニサイズを使用しました。
このギターのモディファイに当たっては、Before-Afterの比較動画を制作しました。
Elioth S303 on 2022

Spec :
Based : Elioth s303
Body : Basswood
Neck : Maple
Bridge : Wilkinson WV6 with Brass Saddle
Machine Head : Wilkinson WJN-05
Neck PU : Wilkinson AlnicoV Humbucker
Bridge PU : Wilkinson AlnicoV Humbucker
Comments :
RayFieldが良いギターでしたので、姉妹ブランドにも手を出してみました。アキラ氏がお世話になっているスタジオへの寄贈を想定して作り始めましたが、途中で申し入れや発送などが面倒になり、普通にフリマサイトで販売しました。
Eliothのロゴは削り取り、euphoricguitarsのオリジナルロゴを貼り付けました。ロゴを削った際にネックの塗装も削ってしまったため、ステインで塗装し直して色を合わせるのに苦労しました。
会社の同僚が2Humのストラトキャスターを持っていたので、それに感化され、別のギター用に購入していたWilkinson Humbucker PUを搭載してみました。毎度のごとく、コイルタップ仕様にしましたが、このギターにはコイルタップ時の音痩せを防ぐ新たな試みを加えてみました。
Eliothのギターはピックガードの形が独自であり右上の部分が上手く合わなかったため、テレキャスターシンラインと似たシェイプに加工しました。
かなり満足のいくギターとなりましたし、購入いただいた方もかなり喜んで頂いた様子で、結果的には販売して良かったと実感しました。
YAMAHA Pacifica 212VFM on 2021

Spec :
Based : YAMAHA Pacifica 212VFM
Body : Alder
Machine Head : GOTOH 381
Neck : Rose, Maple
Neck, Middle PU : Wilkinson M Series AlnicoV
Bridge PU : Wilkinson M Series PAF AlnicoV
Comments :
このギターは当初、自身で使うために購入しました。ギタリストの鈴木賢司さんの動画を観て、Pacifica良いなと思い購入し、Bridge PUにSeymour DancanのTB14 Custom5を搭載し、オリジナルのホワイトのピックガードとホワイトのPUは安っぽく感じたので、全てブラックの物に変更し、トレモロハンガーにはクリエィティフィニティパーツのものを搭載しましたが、どうしてもネックの幅に違和感があり、慣れなかったので手放すことにしました。
手放すに当たり、Bridge PUはメタルケースの物に変更して、上位グレードっぽくして販売しました。手放してしばらくしてから、とあるアニメでPacificaがブレイクしたので、もう少し手元に置いておけば良かったと後悔しました。
自身には合わなかったですが、YAMAHAらしい堅実な作りの「間違いのない」良いギターでした。
RayField RST-320 on 2022

Spec :
Based : RayField RST-320
Body : Basswood
Neck : Rose, Maple
Nut : Graphtech Tusq XL
Bridge : Wilkinson WVS50 IIK
Neck PU : DiMarzio/IBZ SA-S
Middle PU : DiMarzio/IBZ RG-S
Bridge PU : DiMarzio/IBZ SA-B
Comments :
2011年頃に採算度外視の高コスパギターが存在したという事を知って、フリマサイトで購入したRayFieldをモディファイし、フリマサイトで販売ました。
ボディの程度は非常に良かったのですが、ブリッジのアンカーが片方外れていたので、修復しました。初めての2点支持のトレモロブリッジという事もあり、その構造などが勉強できました。
Aliexpressで購入したDiMarzio/IBZのピックアップを見付けたので、それを搭載しました。毎度のごとくですがコイルタップ仕様にしました。トレモロブロックやスプリングハンガーを交換したい気持ちを抑えて、劣化していたナットをGraphtechの物に交換するにとどめました。
Legend LST-Z on 2021

Spec :
Based : Legend LST-Z
Body : Basswood
Neck : Teckwood, Maple
Nut : Graphtech Tusq XL
Bridge : Wilkinson WV6
Machine Heads : Wilkinson WJN-07
Neck, Middle PU : Wilkinson WVS AlnicoV
Bridge PU : Wilkinson Hotrail Humbucker
Comments :
最も安価なラインのギターの中で、ポテンシャルが最も高いAriapro II Legendのストラトモデルを魔改造し、フリマサイトで販売しました。
個人的にはベースが安いギターでも主要パーツを交換すればここまで良いギターになるのだと考えて、実際にかなり良いギターが出来上がった手応えはありましたが、思ったほど評価は低く、赤字でした。
Bridge PUは毎度のごとくコイルタップにしたのですが、コイルタップ量を調整できるブレンダー回路を搭載しました。これはマニアック過ぎましたね。
トレモロハンガーには、クリエィティフィニティパーツのBrass製の物を採用しました。これは本当に優れモノで、弦の生音の響きが非常に良くなります。コレを使わなければ採算内だったので、魔改造とは言え、安ギターには分不相応だったということでしょう。
このギターを手にしていただいた方が満足してくださっていることを祈るばかりです。
Bacchus BTC-1R on 2021

Spec :
Based : Bacchus BTC-1R
Body : Poplar
Neck : Rose, Maple
Bridge : Wilkinson WTB with Brass Saddle
Machine Heads : Wilkinson WJN-05
Neck PU : Wilkinson M Series WOV AlnicoV
Bridge PU : DONLIS Single Size Humbucker
Comments :
フリマサイトで安いBacchusが売っていたので、衝動買いした物をモディファイの上、再びフリマサイトで販売しました。オリジナルのBridge PUは意外に良い音であったことを覚えています。
高級感を出すために、ネックはXotic Oil Gelで塗装し、ピックガードはパールの物に変更しました。PUは当時気に入っていたWilkinson M Seriesの物と「不良少年」の時にも採用したDONLISのSingle Size Humを搭載し、コイルタップ仕様としました。
このギターはフレットの擦り合わせが不十分であったため、18フレット当たりで正しく音が出ませんでした。当時、フレットの擦り合わせ経験がなかったため、我流で調整したのを覚えています。
Squier Affinity Telecaster on 2021

Spec :
Based : Squier Affinity Telecaster
Body : Poplar
Neck : Maple
Bridge : Wilkinson 6way
Machine Head : Wilkinson WJN-07
Neck PU : Wilkinson M Series WOV AlnicoV
Bridge PU : Wilkinson M Series WOV AlnicoV
Comments :
自身で使用するために購入し、DiMarzioのChopper Tに換装してみましたが、「Blind」のカッティングリフで期待していた音が全く出ませんでした。これがギターのモディファイを始める切欠になったのですが、結局、このギターは手放すことになりました。
想像していたテレキャスターの音が出なかった要因はいくつもあったと思いますが、ネックとボディによる部分が大きかったのではないかと考えております。実際、その後に製作したeuphoricgutars Model TLはネックとボディ、ブリッジが異なります。この経験を切欠にPoplar製のボディに対する印象が非常に悪く、今もそれを引きずっています。
主要なパーツはWilkinsonの物に変更することで、Squier Affinity Telecasterでもかなりまともな音が出るようになりましたので、OEMとはいえ、Wilkinsonのパーツへの信頼感が培われ、その後のモディファイで使用するようになりました。
このギターを使ってAliexpressで購入した安価なPUのレビュー動画を制作しました。
「不良少年」on 2021

Spec :
Based : BUSKER’S TL MODEL (BODY ONLY)
Body : Paulownia
Neck : Maple
Bridge : Wilkinson WTB with Brass Saddle
Machine Heads : Wilkinson WJN-07
Neck PU : FLOER AlnicoV
Bridge PU : DONLIS Single Size Humbucker
Comments :
いわゆる、処女作に当たるギターです。フリマサイトで中古のBUSKER’Sを購入し、Aliexpressで購入したパーツで組み上げました。
BodyのPaulowniaは日本語でいう桐であり、とても軽い素材でしたので、以前、「肩が凝る」と言っていたアキラ氏に寄贈することにしました。チェッカーフラッグ柄のピックガードはアキラ氏の指定ですが、これは後々調べてみたらアヴリル・ラヴィーンのシグネチャーモデル用の物でした。
Bridge PUにはSingle Size Humbuckerを搭載し、コイルタップ仕様としました。オリジナルのボディは裏通しになっていなかったため、ドリルで穴をあけて、裏通し仕様としました。音は軽いPaulownia製のボディ、Maple製のネックに加え、裏通しにしたことが大きく影響し、非常に軽快な音となっております。(低音はスカスカ)
金属パーツは全てゴールドのものにしましたが、コントロールパネルはブリッジと色味の合うものが見つからず、苦肉の策でブラックの物を採用しました。
ボディとネックの合わせ込み、ナットの調整が不十分であったため、寄贈当初は弦高がかなり高かったのですが、2022年の冬にプライベートで東京に行った際に、アキラ氏からメンテナンスのために預かり、弾きやすい高さに調整しました。
アキラ氏は本機を弾き語りイベントで使ってくれているようです。